「ベーシック・インカム」という考え方
最近、ベーシック・インカム―基本所得のある社会へ(ゲッツ・W・ヴェルナー著)という本を読みました。本書は、ヨーロッパ広域にドラッグストアチェーンを経営するヴェルナー氏他のインタビューで構成されています。読み終えることで、最近ドイツを中心に議論が活発に行われているベーシック・インカムという考え方について基本的な考え方を知ることができました^^以下で、その概要をちょっと紹介します−
・ベーシック・インカムというのは、国民に無条件に給付される所得のこと。現在の失業保険や年金などが全国民に与えられている状態を想像するとわかりやすい。
・ベーシック・インカムの財源は、ヴェルナー氏によると全額消費税で賄われるべきであるとのこと。その代わり財の創造に関わる生産過程には課税しないこととする(つまり、法人税がゼロ)。
・このような構想が生まれた背景には、ドイツ国内で高まっていた失業率があった。加えて、マッキンゼードイツ支社元経営者が1993年に行った試算によると、ドイツで実施可能なオートメーション潜在能力を完全に発揮させると失業率は38%が状態になるとのことであった(つまり、長期的な失業率の増加は避け得ないといったところ?)。
・もし、ベーシック・インカムが実現されたとしたら、人々はより自己の適性ややりがいに合致した仕事を選ぶことができ、豊かな社会が実現する。
−以上のようなことが、数人の論者のインタビューによってなされていました。ベーシック・インカムの金額としては、日本円で10万円程度を想定しているとのこと。また、その額は所得税管轄機関の撤廃や社会保障の一元化による行政経費の削減や、税源により十分カバーできると主張されていました。
本書はベーシック・インカムという日本においてはあまり馴染みがないだろう考え方について、インタビュー形式でわかりやすく説明してくれる点で大いに満足がいくものでした。
不満な点としては、インタビュー数本を一冊にまとめたものなので内容の重複が多いーもちろん、それがベーシック・インカムという概念の理解を促しているわけだけれどーということと、ベーシック・インカム導入後の社会における人々の勤労意欲の減退の可能性について、楽観的に否定するだけで根拠が見当たらない点にあります。いずれにせよ面白い考え方ではありますので、導入の一冊としてはいいのかもしれません。
このような制度が導入されれば、博士課程進学で教授を目指す、という現状リスキーな選択が現実的に許容されるので個人的にうれしいのですけどね^^;ワーキング・プア等の日本の諸問題も一気に解決できそうですし。ともあれ読了後の素直な感想としては、この制度の実現にはまだまだ時間と詳細な議論が必要そうだ、というものでした。
・ベーシック・インカムというのは、国民に無条件に給付される所得のこと。現在の失業保険や年金などが全国民に与えられている状態を想像するとわかりやすい。
・ベーシック・インカムの財源は、ヴェルナー氏によると全額消費税で賄われるべきであるとのこと。その代わり財の創造に関わる生産過程には課税しないこととする(つまり、法人税がゼロ)。
・このような構想が生まれた背景には、ドイツ国内で高まっていた失業率があった。加えて、マッキンゼードイツ支社元経営者が1993年に行った試算によると、ドイツで実施可能なオートメーション潜在能力を完全に発揮させると失業率は38%が状態になるとのことであった(つまり、長期的な失業率の増加は避け得ないといったところ?)。
・もし、ベーシック・インカムが実現されたとしたら、人々はより自己の適性ややりがいに合致した仕事を選ぶことができ、豊かな社会が実現する。
−以上のようなことが、数人の論者のインタビューによってなされていました。ベーシック・インカムの金額としては、日本円で10万円程度を想定しているとのこと。また、その額は所得税管轄機関の撤廃や社会保障の一元化による行政経費の削減や、税源により十分カバーできると主張されていました。
本書はベーシック・インカムという日本においてはあまり馴染みがないだろう考え方について、インタビュー形式でわかりやすく説明してくれる点で大いに満足がいくものでした。
不満な点としては、インタビュー数本を一冊にまとめたものなので内容の重複が多いーもちろん、それがベーシック・インカムという概念の理解を促しているわけだけれどーということと、ベーシック・インカム導入後の社会における人々の勤労意欲の減退の可能性について、楽観的に否定するだけで根拠が見当たらない点にあります。いずれにせよ面白い考え方ではありますので、導入の一冊としてはいいのかもしれません。
このような制度が導入されれば、博士課程進学で教授を目指す、という現状リスキーな選択が現実的に許容されるので個人的にうれしいのですけどね^^;ワーキング・プア等の日本の諸問題も一気に解決できそうですし。ともあれ読了後の素直な感想としては、この制度の実現にはまだまだ時間と詳細な議論が必要そうだ、というものでした。
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